美のうまれるところ

首里織

概要・歴史

首里織は、芭蕉糸や絹糸などの繊維素材にフクギ、琉球藍などの植物染料と化学染料を用いて作られ、王朝風の洗練されたデザインと手織りならではの暖かい肌ざわり、着心地で珍重されています。かつて沖縄織物の総本山として栄えた首里の歴史の重みと華やかさを感じさせる織物は、その種類の豊富さも特徴の一つとなっています。
1429年、尚巴志の三山統一から明治に至るまで琉球王朝の首都として栄えた首里では、染織の面でも中国や海外諸地域の技法を吸収、消化して独特の織物文化を築きあげました。特に首里王府への御用布の図案を集成した「御絵図帳」にみられる絣の数々は、沖縄伝統織物の基本であるといえます。今次大戦によって壊滅的打撃を受けましたが戦後再興され、昭和58年4月27日には、首里絣・首里花織・道屯織・花倉織及び首里ミンサーを総括した「首里織」が、国指定伝統的工芸品として認定されました。

基本情報

原材料絹糸、綿糸、麻糸、芭蕉糸
主な製造地那覇市
主な製品着尺・帯地・ 小物類(バッグ・ショール・マット等)
組合名・設立年月日那覇伝統織物事業協同組合・昭和51年7月13日
国指定伝統的工芸品指定年月日昭和58年4月27日
県指定伝統工芸製品指定年月日首里花織 昭和49年6月11日・ 首里道屯織 昭和49年6月11日・首里ミンサー 昭和49年6月11日
首里花倉織 平成10年6月12日・首里絣 平成10年6月12日
出典工芸産業振興施策の概要